イントロダクション


【ストーリー】

 学生の越坂高次は奇妙な夢に悩まされていた。女物の服に着替えたり、スイーツを見てはしゃいだり…それはボヤッとしたものではなく、自分が女子になって体験しているかのように生々しい夢だった。

 ある日高次の脳裏に、大学受験のイメージがフラッシュバックする。受験生としてキャンパスに向かうが道に迷ってしまい、通りがかった男に訊くのだが…その顔がはっきりしないまま我に返る。
 

 日後大学に行った高次は、受験で関係者以外は校内に入れないことを知り、とぼとぼ引き返す。その時女子高生の枝野凛香が現れ、道を訊ねられる。先日見たのと全く同じシチュエーション。ただし高次が見たのは凛香の側からの光景だった…。

 高次は凛香に一目惚れしてしまう。そして夢の通りに凛香は大学に合格し、入学してきた。
 

 「には凛香の未来を見る能力があるのか…?」 浮かれた高次は、凛香しか知らないことをうっかり口にしてしまい、ストーカー扱いされる。

 思い悩む高次を心配する父親の卓と姉の円。二人には思い当たる節があった。高次が五歳の頃、突然「自分は女の人の生まれ変わりだ」と言い出し、知らない誰かの個人情報を詳しく語り始めたことがあったのだ。
 

 と円は、十五年ぶりに高次を心理学者の時田伝馬博士の研究室に連れていく。催眠療法の結果、高次は凛香の生まれ変わりで間違いないようだった…。

 なぜ前世と来世の人物が同時に存在しているのか? 自分の前世に恋した男の運命は?!
 

 

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